広島市内西区の住宅地に新築された事務所ビル。屋根庇の意匠性やサッシの配慮、形状にも留意し外壁色とのバランスを図った。
ステンレスの鏡面仕上のサッシが美しい玄関廻り。事務所ビルとは言えどもファッショナブルなアプローチを心掛けた。
1階ホールは床の塩ビタイルにも貼分けパターンを施し、意匠性を高めた。
事務室は当建物のメインフロア。事務作業の効率化を意識し、比較的ストイックな空間構成とした。全面OAフロアで、備品が設置される壁面周囲はタイルカーペットを貼分けとした。
小会議室は機能優先の事務スペースに比べ、天井のセンタリングと床のシートパターンにデザインを施し、雰囲気を高めた。
腰壁パネルや落ち着いたトーンのタイルカーペットが格調高い応接室。家具や調度品にも関与しトータルコーディネイトが成功している。
書庫は、移動書架による集密収納で、A4ファイル5000冊を高機能に保存可能とした。
研修室は、木質系のデザイン要素を駆使し、研修室とは言えども暖かみのある空間構成とした。可動間仕切りで2分割の利用が可能で、高い利便性に配慮した。
便所にもやはり木質系の素材を使用し、無味乾燥なサニタリーイメージを払拭。男子便所は小便器の下に汚垂石を施し、メンテナンス面にも留意した。女子便所は、暖かな雰囲気のラバトリースペースでオフィスアメニティを高め、女子職員のストレス軽減に寄与する。