大野瀬戸を臨む宮浜温泉の一角に建つ、ゆったりと大らかな屋根と広い車寄せを持つ温泉施設。正面の足湯が観光客を和ませる。
入場者を迎えるホールは吹抜けとし、和の意匠を凝らしたデザインパネルにより空間のアクセントとした。
浴室は、クォーツサイトの乱貼りで野趣豊かな雰囲気を創出した。足腰の弱いお年寄りの利用にも対応できるよう、ステンレスパイプの手摺りを要所に設けた。
瀬戸の海を臨む岩風呂は半戸外空間とし、ポリカーポネート折版の屋根が昼は強烈な日差しを遮り、夜は照明の光がやさしく広がる効果を生んだ。
景色を眺めながら食事が堪能できる2階軽食コーナー。吹寄せの竹竿縁と重ね方形の掘込天井で意匠性を高めた。
オストメイト対応の多目的便所を設け、公共施設のユニバーサルデザイン化の一環として、様々な障害をもつ方々にも利用し易いトイレの整備が進んでいる。