国道沿いに立地し、そのユニークなフォルムに加え、コンクリート、モザイクタイル、アルミルーバーといった異素材の組合せがコントラストをなす病院施設。
受付は建築化照明による間接光を駆使し、患者の心理的不安を和らげる事に配慮した待合空間。正面には海水魚の水槽をビルトインし、癒しの効果を高める。
子供連れの患者さんにも安心して受診して頂けるよう設けられた子供用コーナーには、アニメ用モニターや本棚をセットした。
待合室の吹抜けは、虚色を排し構造の持つ造形美をダイレクトに表出させた吹抜空間に、柔らかいアールで構成したベンチシーを配し、そのコントラストを楽しむ。天井のダウンライトはLED。
間接光の柔らかい光に包まれ、清潔感一杯の検査室と中待合。各ブースのパーテーションにはモニターを組み込み高機能な検査室となった。
コンタクトレンズ処置室はファッショナブルなカウンターにバックライト付のミラーで演出したコーナー、床の仕上も周辺とは異なる木質系を採用し、若年層を意識したおしゃれな空間とした。
手術前後の待合ホールは、天井からの自然光と人工の間接照明がうまくコラボレートし、落ち着いた印象を生み出した。
リカバリー室は、手術後の患者が直接外界に復帰する前のヒーリングスペース。視覚的に安定感のある素材や色調で統一し、落ち着いた空間構成とした。
手術室は高機能な室内環境に配慮したクリーンルーム。仕上材や器具類も全て手術室対応製品による。
激務から解放され安息の時を過ごすのに相応しいインテリアを心掛けた院長室。床のコルクタイルや木製列柱が暖かい。