呉の野呂山の麓にRC造7階建ての威容を誇る。
無駄を省いたシンプルなデザインとキャンパス内の周辺既存施設とのカラーコーディネイトで統一感を計った。
共同生活室は木質感を多用し、暖かみのある明るい居室空間を創り出した。床のパターンやユニットごとに違う引戸の飾り格子で楽しさを演出。
居室は和風をコンセプトとした個室。隅付柱や付鴨居といった細かい配慮が従来の施設にありがちな病院的な雰囲気を払拭する。
入浴は入居者の楽しみのひとつ。和風へのこだわりと清掃が容易なステンレス浴槽にみられる施設管理への配慮も大事な設計の仕事、特別浴槽は、周囲に充分なスペースを確保し、入浴介助を機能的にサポート。タイルのパターン貼りで楽しさを演出した。
7層を吹き抜ける中庭ではあるが、その深さの為自然光がほとんど望めない難点があったが、ライトアップによる演出で、ホールのコア部分に彩りを添える、ライトコート兼排煙塔。